『準備が整った人に奇跡はやってくる』 by  ウェイン・ W・ ダイアー

準備が整った人に奇跡はやってくる 
あなたの毎日が好転する15の方法 
ウェイン・ W・ ダイアー
渡部昇一 訳
王様文庫
2016年3月20日 第1刷発行 
”REAL MAGIC  Creating Miracles in Every day life” (1996)

 

何かを読んでいてでてきたので図書館で予約したのだが、、、、なぜ読もうと思ったのか、忘れてしまった。古い本だし、すぐに借りられたので、読んでみた。

 

本の裏には、
”次々と、
富と幸せとチャンスが
人生に流れ込む秘密とは・・・・
・あなたの「現実」は全て「意思」のあらわれ 
・「苦しい先に未来がある」は本当か 
・”恐れ、 怒り、 憎しみのエネルギー”をプラスに変える 
・「過去の鎧」の脱ぎ捨て方 
・あたかも ”理想の人生”を、今おくっているかのように”

と、説明をよむだけで、怪しげなスピリチュアル本っぽい。。。。
ま、時間つぶしに、、と読んでみた。

 

目次
序章 奇蹟は待つより、自分から起こすもの
1章 「過去どうだったか」ではなく、「今、なにができるか」
2章 「なりたい自分」って、なんだろう
3章 「描いた夢」に、こんなブレーキをかけてはいけない
4章 まるでドラマのような奇蹟
5章 これから手に入る富に、限界はない
6章 「自分らしい才能」を輝かせるために
7章 「心」が整った人の「からだ」は生まれ変わる
8章 奇跡の力を知った瞬間、目の前の世界が楽しくてしかたがない!


感想。
う~~ん、やっぱり、、、なんちゃってスピリチュアルブックか?!?!悪くないけど、50代の私には不要な本かも。。。

全体に、被害妄想に陥っている、マインドセット出来ずに何かに囚われ続けている、自分には無理と思っている、現状打破できない、、、そんな人には明るい希望が持てる本、かもしれない。なんというか、ちょっと、しらじらしさがあって、、、。なんで、読んでみようと思ったのか、、、ほんとわすれちゃったな。


でも、この類の本は、世の中にたくさんあるし、もっと良書もたくさんあると思う。

とはいえ、悪いことが書いてあるわけではない。ここは、素直なきもちになって、心に響いたことだけでも、私なりの解釈で、覚書。個人的には、生まれてきたことそれ自体が奇蹟であり、生まれた人にはすでに奇蹟が起きているって思うんだけどね。

 

「大きな使命」を持つ。
”一生かけて追及できる「目的」を持っている人ほど、困難に耐え、それに打ち勝てる人はありません。”
まぁ、わかるけど、自分にとっての一生かけて追求できる「目的」がわかれば、人生苦労しないよな、とも思う。私は、未だに、模索中だ・・・。

 

・”用意ができたとき、師は現れる” (禅の教え)
 生徒:新しいものを受け入れる余裕を持つ
 準備:師が言うことを受け入れる準備をする。それは心からそれを求めている状態になるということ。
 師:学ぶ意思があれば、師はいたるところにいる。新聞、子供の質問、自分の言葉。。。
 
・人生は、”考えているスケール”で決まる。過去も、今も、未来も、思考の中にある。

 

・自分だけの”空白空間”をつくる。人間の思考は、心の中の無の空間から生まれる。頭をからっぽにする時間を持つ。
これはコロナで時間が出来た時、そして今忙しくなってきて、つくづく実感する。頭を空にするには、じつは、音楽もいらない。邪魔にならないものがあるとすれば、自然の空間位な気がする。「空」になる時間って大事。手帳をスケジュールで一杯にしないように気を付けよう。

 

・ずっと追い求めているが、実際は望んでいないもののリストをつくる。たしかに、本当に望むものリストは、そのあとの方がクリアになる気がする。

 

パスカルのセリフが引用されている。
”人間の不幸はすべて、部屋に一人で静かに座っていることができないところから生れている。”

これは、先日読んだ『暇と退屈の倫理学』にでてきたのと同じこと。

megureca.hatenablog.com


有名な言葉なんだね。
だから、瞑想をとりいれろ、っこと。私の場合は、坐禅。このところ、Web坐禅会が亡くなってしまったので、数か月に一度しか坐禅していない。それに近いのは、ヨガの後のクールダウンかな。

 

・自己投資は早いほど有利。
そりゃそうだ。でも、今日がこれからの人生で一番若いんだから、いつでも遅すぎることはない。気になることがあるなら、いまでしょ!

 

・お金と”精神の高み”は両立する。
人生の目的を達成するには、お金は必要。お金は自分の目的実現に力をかしてくれるもの。そして、循環させるもの。
これは、本当にそうだ。脱サラしたくたって、先立つお金がないなら、むりだ。資本金1円だって、株式会社をつくることはできるけれど、会社を運営する資金、自分が生きてくお金は絶対に必要だ。お金は、正しく使うと、正しく返ってくる。
ついでに言うと、健康であることほど経済的なことはない、と思っている。健康にお金をかけるのは、もっとも効果的な自己投資。健康的な食事、運動、睡眠。そこには、お金をかけるべし!!

 

・今の自分のからだをつくってきたのは、自分のこれまでの考え方。
そう、その通り。
楽をするためにコンビニ弁当でいい、というのも自分の考え、時間がないからカップラーメンでいい、というのも自分の考え。そして、全てのつけは自分に返ってくる。正しい栄養の知識は、自分を守る。企業スポンサーで成り立つTV等の情報ではなく、書籍など、正しい情報元からの情報を得るようにしよう。そして、なにより、体に良いべ物と悪い食べ物がわかるくらいの感度を維持させることが大事。本当に体に良いものは、体が喜ぶ。食べ過ぎないということも、然り。

 

・準備が整った人に、チャンスはやってくる。


チャンスの神様は、前髪しかないらしいからね。出合ったら、前髪をがっつり掴まないとね。ふりかえったらハゲてて、つかめないらしいよ。 

 

サブタイトルにある、あなたの毎日が好転する15の方法 というのは、どうやら、目次の中の太字を言っているようだ。

・勇気を出して一歩踏み出した先で見えてくること
・スタートは「7つのビジョン」から
・「古い自分」から抜け出す方法
・「 みんなが通る道」より「私らしい道」

・「小さな現実」にとらわれないために
・相手を生かすほど自分もまた生きてくる
・今日1日の「舞台」で何を演じますか
・「私には〇〇が欠けている」という思いが邪魔をする
・”持っている人”が実践している5つのルール 
・自分を支えてくれる「強い力」
・ あなたが望むことへはことは選べる
・もっと自分の”ものさし”で考えていい
・ 今日から新しく生まれ変わることができる 
・この方法で、細胞一つ一つがリニューアル 
・何か一つ「やめる」 勇気

 

”持っている人”が実践している5つのルール は、以下の通り。
1 目標と一体になる
2 感情に振り回されない
3 プロセスを大事にする
4 一日一回、心弾む経験=恍惚状態をする
5 恍惚状態を仕事に活かす

要するに、心の底から求める何かが人生の目的と合致し、感情に振り回されずにコツコツと積み重ねていくと、好循環がうまれる、ってことかな。

 

う~~ん、ハウツー本とも違うけど、ちょっと表面的な感じ。たしかに、この本に書いてあることは、間違ってはいないと思う。でも、なぜそれが重要なのかという説明がたりないのか、あんまり響いてこないんだな。ま、時間つぶしのサラサラ読みには、いいかも。

 

ま、こういう読書もね。

たまには、いいことにする。