2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『ミトンとふびん』 by  吉本ばなな

ミトンとふびん吉本ばなな新潮社2021年12月20日 発行 2022年4月20日 五刷 2022年、第58回谷崎潤一郎賞(中央公論新社主催)を受賞した作品。短編集。ここ何年も、ばななさんの本を読んでいなかったので、久しぶりに読んでみる気になった。図書館で予約した。…

『祖国地球 人類はどこに向かうのか 』 by エドガール・モラン (その2)

『祖国地球』人類はどこに向かうのかエドガール・モランアンヌ・ブリジッド・ケルン菊地昌実 訳叢書・ウニベルシタス 法政大学出版局1993年12月25日 初版第一刷発行 目次プロローグ 歴史というものの歴史 1 地球時代2 地球的身分証明書3 地球の最後の苦し…

『祖国地球 人類はどこに向かうのか 』 by エドガール・モラン (その1)

『祖国地球』人類はどこに向かうのかエドガール・モランアンヌ・ブリジッド・ケルン菊地昌実 訳叢書・ウニベルシタス 法政大学出版局1993年12月25日 初版第一刷発行 本書、『祖国地球』は、ヤマザキマリさんが『歩きながら考える』の中で紹介していた本。 me…

「言志四録」 佐藤一斎:8 沈静なる者と快活なる者

「言志四録」(三) 言志晩録佐藤一斎川上正光全訳注講談社学術文庫1980年5月10日 第一刷発行 今日は、言志四録から。 8 沈静なる者と快活なる者 人と為り鎮静なる者は、工夫尤も(もっとも)宜しく事情の練磨を勉む(つとむ)べし。快活なる者は、則ち工夫宜…

今日は何の日: 2月24日

NHKの朝のラジオで、毎朝、「今日は何の日」というコーナーがある。 いくつかの歴史の出来事が紹介される。 6:30のラジオ体操が始まる前の時間。 2023年2月24日、今朝の「今日は何の日」は、「足尾銅山閉山」が紹介されていた。 昭和48年(1973)、足尾銅山…

「運動の神話 (下)』 by ダニエル・E・リーバーマン

運動の神話(下)ダニエル・E・リーバーマン中里京子 訳早川書房2022年9月20日初版印刷2022年9月25日初版発行 Exercised: Why Something We Never Evolved to Do Is Healthy and Rewarding. (2020) 2023年1月7日の日経新聞書評で紹介されていた。私のアンテナ…

「悩むことは生きること 大人のための仏教塾』 by 平井正修

悩むことは生きること 大人のための仏教塾平井正修幻冬舎新書2023年1月20日 全生庵、平井住職の新刊。先日の坐禅会で、一冊いただいたので、早速よんでみた。 megureca.hatenablog.com 帯には、住職の写真と広告の文字。”「人生の悩み」も、「この世の疑問」…

『後白河院』 by  井上靖

後白河院井上靖新潮文庫昭和50年9月30日 発行平成19年8月1日 31刷改版令和元年12月20日 38刷 図書館で、新着本の棚で目に入ったので借りてみた。やはり、図書館の本でも新しい本は、気持ちい・・・。 井上靖の歴史小説。今年の本のテーマの一つに、歴史、と…

『むかしの味』 by  池波正太郎

むかしの味池波正太郎新潮文庫昭和63年11月10日発行平成20年4月20日 41刷改版令和2年4月20日 48刷 図書館で、新着本のコーナーにあったので、借りてみた。なんと、昭和63年の本だった。 池波正太郎さんといえば、私にとっては昭和のおじさんで、「鬼平犯科帳…

『体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』 by  伊藤亜紗

体はゆくできるを科学する〈テクノロジー×身体〉伊藤亜紗文藝春秋2022年11月30日 一刷発行 伊藤さんの新刊。広告で見かけて気になった。図書館にあったので借りた。 伊藤さんは、1979年生まれ。美学者。東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センタ…

「言志四録」 佐藤一斎:7 躬は地、心は天

「言志四録」(三) 言志晩録佐藤一斎川上正光全訳注講談社学術文庫1980年5月10日 第一刷発行 今日は、西郷隆盛が愛読していたという『言志四録』から。 megureca.hatenablog.com 7 躬(きゅう)は地、心は天 *躬音キュウ訓み・みずから①み。からだ。 ②みず…

『読書する人だけがたどり着ける場所』 by 齋藤孝

読書する人だけがたどり着ける場所齋藤孝SB新書2019年1月15日 初版第一刷発行 発売当初、気にはなったのだけれど、まぁ、買うほどではないか、、、と思って読んでいなかった本。図書館で見つけたので、借りてみた。 著者の齋藤さんは、1960年静岡県生まれ。…

『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』 by  東浩紀

ゲンロン戦記「知の観客」をつくる東浩紀中公新書ラクレ2020年12月10日 発行 東浩紀さんって、ゲンロンの東さん、って名前はしっていたけれど、なんかメディアで偉そうに話している人というくらいで、あまり興味がなかった。たまたま、図書館で見かけたので…

禅の言葉: 『自灯明 法灯明』 そして、釈迦涅槃図

今日は、2月15日。 紀元前383年2月15日は、釈迦が亡くなった日。 そして、釈迦涅槃図とは、釈迦が亡くなられた時の様子を書いたもの。 釈迦涅槃図@全生庵 先日、全生庵の坐禅会に参加してきた。 その際に、座敷にかけられていたもの。 2月15日は、全国の寺院…

『正しい恨みの晴らし方』 by 中野信子、 澤田匡人

正しい恨みの晴らし方科学で読み解くネガティブ感情中野信子澤田匡人株式会社ポプラ社2015年2月2日第一刷発行2015年3月19日第五刷 なんと、おどろおどろしいタイトル。図書館の特集コーナーで、表紙が見えるように飾られていて、「こちらも借りられます」と…

『ゼロからの「資本論」』 by  斎藤幸平

ゼロからの『資本論』斎藤幸平NHK出版新書2023年1月10日 第一刷発行 2020年『人新世の「資本論」』(集英社新書)で一躍有名になった斎藤さんの新刊。気になったので、早速読んでみた。 斎藤さんは、1987年生まれ。ウェズリアン大学卒業。ベルリン自由大学哲…

『奇跡の人』by 原田マハ

『奇跡の人』原田マハ株式会社双葉社2018年1月14日第1刷発行2018年3月29日第6刷発行*本作品は2014年10月、小社より刊行されました。 図書館にあった原田マハさんの文庫本。まだ読んでいない本だと思ったので、借りてみた。 表紙が綺麗な絵だったのでまた美…

「言志四録」 佐藤一斎:6 心は平なるを要す

「言志四録」(三) 言志晩録佐藤一斎川上正光全訳注講談社学術文庫1980年5月10日 第一刷発行 土曜日なので、、、、今日は、「言志四録」から。 6 心は平なるを要す 心は、平なるを要す。平らなれば則ち定る。気は易なるを要す。易なれば則ち直し。 訳文外界…

『天才論 立川談志の凄み』 by  立川談慶

天才論 立川談志の凄み立川談慶PHP親書2021年11月30日 第一版第一刷 友人が、読んでいて面白そうだったので、図書館で借りてみた。 著者の談慶さんは、立川談志の18番目の弟子。談志の落語は好きだけど、とりたてて落語界に詳しいわけではない私は、談慶とい…

『おいしいもののまわり』 by  土井善晴

おいしいもののまわり土井善晴株式会社グラフィック社2015年12月25日 初版第1刷発行2020年4月25日 初版第8刷発行*本書は、雑誌「おかずのクッキング」(テレビ朝日・刊)に2007年から2012年まで連載されたものを加筆・修正し、まとめたものです。 図書館の…

『「死んだふり」で生きのびる 生き物たちの奇妙な戦略』 by  宮竹貴久

「死んだふり」で生きのびる生き物たちの奇妙な戦略宮竹貴久岩波書店2022年9月13日 第1刷発行 岩波書店の図書2022年9月号で新刊紹介されていて、気になってはいたのだが、読んでいなかった。これもまた、教文堂の「おすすめの本」で「10月29日朝日新聞書評で…

『陰謀論  民主主義を揺るがすメカニズム』 by  秦正樹

陰謀論民主主義を揺るがすメカニズム秦正樹中公新書2022年10月25日発行 2022年11月26日の日経新聞書評にでていて、”陰謀論メカニズムから逃れるために著者が提唱するのは、情報を見極め、話し合うことの重要性だ。「『自分の中の正しさを過剰に求めすぎない…

『邪馬台国の女王 卑弥呼』 by  真鍋和子

邪馬台国の女王 卑弥呼真鍋和子講談社火の鳥伝記文庫1997年7月28日第1刷発行2007年5月31日第6刷発行 図書館で、時間つぶしになる本を探して児童書のコーナーで見つけた本。日本史の勉強になるし、とおもって読んでみた。 歴史の本かと思ったら、伝記文庫とい…

「言志四録」 佐藤一斎:5 胸中虚明

「言志四録」(三) 言志晩録佐藤一斎川上正光全訳注講談社学術文庫1980年5月10日 第一刷発行 「言志四録」から。 5 胸中虚明 胸次虚明なれば、感応神速なり。 訳文胸中が空っぽで透明であるならば、(万事に誠の心が通じ)その感応は実に神のごとく迅速である…

「言志四録」 佐藤一斎:4 修養の工夫 

「言志四録」(三) 言志晩録 佐藤一斎 川上正光全訳注講談社学術文庫1980年5月10日 第一刷発行 先日読んだ、『「修養」の日本近代』の中で、『西国立志論』を書いた中村正直が愛読していたのが本書『言志四録』だったという話がでてきた。 megureca.hatenablo…

『夜はもう明けている』 by  駒沢敏器

夜はもう明けている駒沢敏器角川書店平成16年6月1日 初版発行 『ボイジャーに伝えて』が面白かったので、他の駒沢さんの作品を図書館で検索したら出てきた本を借りて読んでみた。 megureca.hatenablog.com 感想。なるほど、うん、これも面白い。読み始めてす…

映画:レジェンド&バタフライ

映画:レジェンド&バタフライ 制作会社: 東映京都撮影所 主演:木村拓哉、綾瀬はるか脚本:古沢良太 監督:大友啓史 映画『レジェンド&バタフライ』公式サイト|大ヒット上映中 観てきました。そんな予定はなかったのだけれど、あ、今日は映画安い日だ、…

『木に学べ 法隆寺・薬師寺の美』 by  西岡常一 薬師寺宮大工棟梁

木に学べ 法隆寺・薬師寺の美西岡常一 薬師寺宮大工棟梁小学館1988年3月1日 第一刷発行 あぁ、これこそ、本当に本当の本だ。。。読み終わって、思わずニンマリしてしまう、著者に、出版社に感謝したくなる一冊。 知り合いが『ボイジャーに伝えて』が良いとい…