2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「コロナ後の世界を生きる」から話題提供 出口治明さん

「コロナ後の世界を生きる 私たちの提言」 村上陽一郎編 岩波新書 2020年7月17日第1刷発行 P. 198~「人類史から考える」。出口治明さんの項、覚書。 出口さんのメッセージは、いつものように歴史に学ぶ感じ。具体的な歴史の事例をもとに、今起きていること…

 「コロナ後の世界を生きる 私たちの提言」からの話題提供、ヤマザキマリさん。

「コロナ後の世界を生きる 私たちの提言」村上陽一郎編岩波新書2020年7月17日第1刷発行 コロナ禍によって照らし出された社会の現実、その深層にある課題など、今何を考えるべきなのか各界の第一任者24名の提言を、村上さんが編集された本。 村上楊一郎さんは…

橋頭堡 きょうとうほ

橋頭堡 きょうとうほ 最近、本を読んでいて、何回か出会った言葉。 聞きなれない言葉だった。 広辞苑によると 【橋頭堡 きょうとうほ】 ①橋梁を直接掩護(えんご)するために、その前方などに築く陣地 ②渡河・上陸作戦の際、その地点を確保し、後続部隊の作…

「世界史の10人」 by 出口治明

「世界史の10人」 出口治明 著 文藝春秋 2015年10月30日 第一刷 「この一冊、ここまで読むか!」で出口さん自身が薦めていたご自身の書。 「世界史の10人」を読んでみた。 出口さん、もう、勘弁してください。 スケールが大きすぎます!! 出口さんの頭の中…

「おそめ 伝説の銀座マダムの数奇にして華麗な半生」 by 石井妙子

「おそめ 伝説の銀座マダムの数奇にして華麗な半生」 石井妙子 著 株式会社 洋泉社 2006年1月24日 楠木建さんのお薦めだったので、読んでみた。 (「この一冊、ここまで読むか!」から) あぁ、こういう時代があったのね。 文豪があつまる銀座のバー。 白洲…

「人生で大切なことは月光荘おじさんから学んだ」 by 月光荘画材店

「人生で大切なことは月光荘おじさんから学んだ」 月光荘画材店 著 水野スウ、立原えりか、水森亜土 寄稿 2017年12月13日 なかなか、素敵な、愛らしい本でした。 大正6年創業。1940年に自家炉にてコバルト・ブルーの製法を発見。純国産の顔料から作る第一号…

立花隆

立花隆さん、亡くなってしまった。 ご冥福をお祈り申し上げます。 たくさんの「知」を提供くださいまして、ありがとうございました。 私が、理系の道に進んだのも、立花さんの影響がなかったとは言えない。 学生の頃、彼の本を夢中になって読んだ。 こんな頭…

EQ(心の知能指数)

懐かしい言葉、「EQ(心の知能指数)」。 「これからの生き方と働き方」(チャールズ・ハンディ著)にでてきた。 megureca.hatenablog.com アメリカの国立乳幼児プログラム臨床センターが特定する、子供が学校で優秀な成績を収めるのに必要な資質、7つ。 「…

「これからの生き方と働き方」 by チャールズ・ハンディ

「これからの生き方と働き方」チャールズ・ハンディ 著大嶋祥誉 監訳、 花塚恵 訳2021年3月1日 第一刷発行株式会社かんき出版 原題:「THE HUNGRY SPIRIT」 1997 今年の3月の本。何かで見かけて、気になったので図書館で予約していた。新しい本の割にはすぐ…

「江副浩正」 by 馬場マコト、土屋洋

「江副浩正」 馬場マコト・土屋洋 著日経 BP 社2017年12月25日 一版一刷 リクルート株式会社の創業者である江副浩正の生涯を書いた本。 著者の二人は、日本リクルートセンターの OB である。江副は 19936年6月12日大阪市天王寺区で生まれている。著者の馬場…

「オリーヴ・キタリッジ、ふたたび」 by エリザベス・ストラウト

「オリーヴ・キタリッジ、ふたたび」エリザベス・ストラウト 著小川高義 訳早川書房2020年12月20日 初版印刷原書:「OLIVE, AGAIN」 2019 おいおい、なんなんだこの本は。あっという間に読んでしまった。 アカデミーヒルズでおすすめの本だったので読んでみ…

「オリーヴ・キタリッジの生活」 by エリザベス・ストラウト

「オリーヴ・キタリッジの生活」 エリザベス・ストラウト 著 小川高義 訳 早川書房 2010年10月20日 初版印刷 原書:「OLIVE KITTERIDGE」 2008 著者のエリザベス・ストラウトは1956年にメイン州ポートランドで生まれる。2008年に発表した本作で2009年度ピュ…

聖林寺 十一面観音菩薩像  に会いたい

「古寺巡礼」を読んでいて、コロナ自粛でしばらく国内の旅もできていないことに、悶々としていた。 特に、仏像オタクなわけではないけれど、美術館や博物館も思うように行けず、うっぷんがたまっている。 そんな環境の中で、「古寺巡礼」を読んだので、無性…

四料揀(しりょうけん)

今日の坐禅会の後の言葉。 「四料揀」 (しりょうけん) 臨済禅師の語録。 私は、決して臨済宗の人ではない。 禅を達観した人でもない。 ただの、一般人であり、煩悩の塊であり、神も仏も信じていないような、信じているような。。。 坐禅を続けていると、そ…

「絆」と「連帯」の違い

「ドイツの学校にはなぜ『部活』がないのか」(高松平蔵 著 晃洋書房)を読んでいて、「絆」と「連帯」の違いが気になった。 ドイツの都市というのは、「連帯」でつながっていて、 日本というのは、「絆」でつながっている。 と、著書にある。 「絆」という…

「ドイツの学校にはなぜ『部活』がないのか」 by 高松平蔵

「ドイツの学校にはなぜ部活がないのか」非体育会系スポーツが生み出す文化コミュニティそして豊かな時間高松平蔵 著2020年11月30日初版第1刷発行株式会社晃洋書房 六本木アカデミア読むべき本の一冊出てきたので借りてみた。 なかなか面白い。 スポーツとか…

「古寺巡礼」 by 和辻哲郎

「古寺巡礼」 by 和辻哲郎 岩波文庫 1991年1月24日 第一刷発行 (元資料は、1947年3月「古寺巡禮」) 大正七年の五月、20代の和辻は唐招提寺・薬師寺・法隆寺・中宮寺などの奈良付近の寺々に遊んださい、飛鳥・奈良の古建築・古美術に相対し、その印象を若さ…

数字に反応する 心理学

通訳で、絶対にやってはいけない一つは、数字を間違えること。 単位もしかり。 心理学的に、人は数字を聞くと緊張する、という事があるらしい。 通訳は、数字が来た時に、いかに緊張しないようにするか、自分なりのコツをつかむとよい。 もちろん、メモに書…

「ヤバい経済学」 by スティーヴン・D・レヴィット、 スティーヴン・J・タブナー

「ヤバい経済学」 悪ガキ教授が世の裏側を探索する。 スティーヴン・D・レヴィット、 スティーヴン・J・タブナー 著 望月 衛 訳 東洋経済新報社 2007年5月10日 発行 (原書は、2005年。 発売1年で150万部のベストセラー) 知人がお勧めだというので読んでみ…

「石の花」 by 坂口尚

「石の花」 by 坂口尚(1)侵攻編(2)抵抗偏(3)内乱偏(4)激戦偏(5)解放編講談社漫画文庫1996年第1刷発行「月刊コミックトム」潮社出版 1983~1986年の連載 坂口尚(HISASHI SAKAGUCHI)1946年生まれ。1963年 虫プロ入社アニメ「鉄腕アトム」「ジ…

「坐禅とは」何か(六祖慧能のことば)

「坐禅とは」何か(六祖慧能のことば) 外於一切善悪境界心、念不起名為坐、内見自性不動名為禅 今朝の坐禅の言葉でした。 六祖慧能とは、達磨さんから数えて、6番目の慧能(えのう)。 外、一切の境界において心念起こらざるを「坐」と為し、内、自性を見て…

「NETFLIX コンテンツ帝国の野望」 by ジーナ・キーティング

NETFLIX コンテンツ帝国の野望 GAFAを超える最強 IT 企業ジーナ・キーティング 著上牧洋 訳新潮社2019年6月25日発行 (原書: 2012年発行) 先日読んだ、「この一冊、ここまで読むか」に出てきていて、楠木建さんが面白いと言っていたので読んでみた。 megur…

「18歳からの自炊塾」 by 比良松道一  おまけ:Megureca Recipe

「18歳からの自炊塾」 九州大学 生き方が変わる3か月 比良松道一(Michikazu Hiramatsu) 家の光協会 2020年11月20日 第一版発行 知人が面白いといっていたので、借りてみた。 面白い。 2020年11月という事は、コロナの中で書かれていて、大学もオンラインに…

翻訳・通訳では伝わらない、日本語の不思議

日本語を母国語にしていると、当たり前のようにひらがな、カタカナ、漢字を使っている。 でも、それって、表音文字の国の人には、理解不能な世界を作ってしまう事もある。 そして、日本語を使っている人にとっては、 文字で、言葉以上のことを表現することが…

「文明の生態史観」 by 梅棹忠夫

「文明の生態史観」 梅棹忠夫 著 1974年9月10日初版発行 1998年1月18日改版発行 中央公論新社 内田樹さんの「日本辺境論」に出てきた本。 たくさん引用されていて、「内容は『文明の生態史観』を読んでもらった方がいい」とも書いてあったので、読んでみた。…

「太陽の棘」 by 原田マハ

太陽の棘 原田マハ著文春文庫 初出 別冊文藝春秋 2012年11月号~2014年1月号2014年4月単行本 図書館の文庫本の棚で、たまたま見つけたので借りてみた。本が、私を見つけてくれたタイプの出会い。裏表紙を見ると解説・佐藤優とある。これは面白い本に違いない…

「この一冊、ここまで読むか!」  by 鹿島茂 他

「この一冊、ここまで読むか!」 鹿島茂 祥伝社 2021年2月20日初版第一刷発行 図書館で借りた本。 コロナの自粛で、返却日が延長されたので、4月に借りたような気がするけど、読んだのは6月。 でもって、なぜ借りたのか?忘れていたのだけれど、 たぶん、 「…

「エレジーは流れない」 by 三浦しをん

「エレジーは流れない」 三浦しをん 著 2021年4月25日 第一刷発行 株式会社双葉社 三浦しをんさんの、青春物語。 星5つ! 面白かった。 爽やかだ。 高校生、野生の本能で楽しめ! と、言いたくなる感じ。 高校生、家族、ごくごく普通の日常が、愛おしい。 …

「 生贄探し」 by 中野信子 ヤマザキマリ

「 暴走する脳 生贄探し」 中野信子 ヤマザキマリ 著 講談社アルファ新書 2021年4月20日第1刷発行 COVID-19によるパンデミックの中、中野さんとヤマザキさんの「次世代には教訓を残さなければ」という共通認識から、出版となった本。 中野さん曰く 「危機的…

「科学者たちが語る食欲」 by デイヴィッド・グローベンハイマー  スティーブン・ J・ シンプソン

「科学者たちが語る食欲」 デイヴィッド・グローベンハイマー スティーブン・ J・ シンプソン 著 櫻井祐子 訳 サンマーク出版 2021年1月20日初版 デイヴィッド・グローベンハイマー: シドニー大学生命環境科学部栄養生態学教授 スティーブン・ J・ シンプソ…